大日本生ゲノムについて

須田 泰成

大日本生ゲノムは、2003年の8月に設立したコメディ・クリエイティブ・ファクトリーです。

代表は、モンティ・パイソン研究や「兵庫のおじさん」などのカルトな脚本で知られるコメディ・ライター&プロデューサーの須田泰成。

映像演出・映像編集・映像撮影・CGアニメーション・各種デザイン・イラストレーション・作曲・音効・楽器演奏など幅広い分野において、国内外のクリエイター・ネットワークを熟成しており、映像・音声コンテンツ、広告、書籍、WEBなど、あらゆるコメディのニーズに、企画から完成、PR・マーケティングの実施に至るまで、オール・イン・ワン対応する能力を持っています。

2005年の5月、あの『Mr.Bean』や『モンティ・パイソン』が世界に出るきっかけとなりよったスイスのTV番組/コンテンツ・フェスティバル GOLDEN ROSEの Social Awareness Awardに弊社制作のコメディ番組『Yellow Subliminal』が、ノミネートを果たしました。

そんな大日本生ゲノムの企業理念は、

no comedy, no future.

コメディがなければ世も末だ。

新しい未来を切り開くのは、コメディである。

私たちは、そう考えています。

戦争、環境破壊、殺人や詐欺など様々な犯罪、年金問題などに代表される国家の裏切り、企業の利益優先主義の犠牲になるハケン労働者の悲哀、年間3万人を超える自殺率など、いま、ニッポンの国内外には、不幸でネガティブな事象が渦巻いています。

それらの殆どは、自然災害ではなく、人間が原因を作った人災です。 自然災害は避けることができませんが、人災は、少し賢明に行動すれば避けることができるはずのものです。

世界中がインターネットで覆い尽くされた科学万能の21世紀になって、 なぜ私たちは、変わらぬ不幸に見舞われ続けるのでしょうか?

それは、私たちの社会には“コメディが足りないからです。

ここ数年の世界を見渡してみても、 「もしもコメディが足りていれば」避けることができた不幸が掃いて捨てるほどあります。

例えば、ブッシュが始めたアメリカとイラクの戦争は、 もしもアメリカのマスメディアが、戦争をしたがる指導者や産業界の真実を見抜き、モンティ・パイソンの戦争コントのように、彼らをネタに笑うコメディをバンバン作って、TV/ラジオ/雑誌/新聞/ネットなどでアメリカ国民に提供していたとしたら。 アメリカを中心とした世界の空気は厭戦ムードに傾き、今のような泥沼の戦争は回避できたのでは、不幸な子供たちの数も遥かに少なくて済んだのでは、と。

ニッポンの年金問題や防衛汚職、福祉削減などの問題も同様で、 もしもニッポンのマスメディアが、国民を欺くのが当然だと考えている政治家や官僚の真実を見抜き、モンティ・パイソンの政治風刺コントのように、彼らをネタに笑うコメディをバンバン作って、TV/ラジオ/雑誌/新聞/ネットなどでニッポン国民に提供していたとしたら。 ニッポン国民の民度は上がり、政治家・官僚が国民をバカにできない雰囲気が熟成され、もっと国民よりの政治が実現されていたことでしょう。

いまの世の中には、現実の問題を笑い飛ばして社会を良くする、
社会的・経済的に追いつめられている人も笑って楽になれる、
そんなコメディが決定的に足りないのです。

私たちは、コメディを、より楽しい、多様性に満ちた社会をデザインするためのソーシャル・デザイン(社会のありかたをデザインするデザイン)のためのツールだと考えています。

社会の矛盾やネガティブな側面をコメディにして、皆で一緒に笑う。

そんな心地よいコメディのある生活が、明るい未来を作ると私たちは考えます。

no comedy, no future.

大日本生ゲノムのコメディは、
快適な未来をデザインするコメディ。

素敵な笑いのスパイスをたっぷり使った
濃厚なパイソン感のある味と香りが自慢のコメディ。

一緒にオモシロイことができそうな方との出会いを心待ちにしています。

2008年8月15日 代表取締役 須田泰成


コメディを、ソーシャル・デザイン的に理解する須田泰成の評論は、こちら。
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